不安
「明日のテストが不安だ」などのように使う「不安」という言葉。
「不安」は、音読みで「ふあん」と読みます。
「不安」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不安」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不安の意味
「不安」には次の意味があります。
・気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
漠然とした対象に怯えたり悩んだりしてしまう気持ちを不安と言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし僕はどこかに不安の影が宿っているような気がしてならなかった。
(出典:海野十三『海底都市』)
・これから僕たちはどうなるのかと、四少年の胸の中に不安な塊が出来る。
(出典:海野十三『火星探険』)
・ともかく、女中たちは部屋のなかで不安のあまり死にそうになっている。
(出典:原田義人『城』)
・俺は将来作家としてたっていくに十分な天分があるかどうかという不安だ。
(出典:菊池寛『無名作家の日記』)
・作品を通じての不安がそこから来るのを私はどうしやうもなかつた。
(出典:岸田国士『芥川賞(第二十回)選評』)
類語
・不穏(ふおん)
意味:おだやかでないこと。状況が不安定で危機や危険をはらんでいること。(出典:デジタル大辞泉)
・動揺(どうよう)
意味:ゆれ動くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・憂慮(ゆうりょ)
意味:心配すること。思いわずらうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・懸念(けねん)
意味:気にかかって不安に思うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・心配(しんぱい)
意味:物事の先行きなどを気にして、心を悩ますこと。また、そのさま。気がかり。(出典:デジタル大辞泉)