不備
「書類に不備がある」などのように使う「不備」という言葉。
「不備」は、音読みで「ふび」と読みます。
「不備」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不備」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不備の意味
「不備」には次の意味があります。
・十分に備えていないこと。行き届かないこと。また、そのさま。不完全。 (出典:大辞林 第三版)
誤りがあったり足りなかったりして、本来あるべき状態が満たされていないときに使います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ホテルの支配人が飛んできて、セキュリティに不備があったことを平謝りに謝りました。
(出典:垣根涼介『午前三時のルースター』)
・設計図に間違いがなくても、ネジ一個、ワッシャー一個の不備で、エンジンは動かなくなることだってある。
(出典:稲泉連『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』)
・スキャンが不十分だったのをブースの連中が見逃したか、あるいはシステムに何か不備が生じたのか。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・パスポートに不備な点があって、スイスの官憲は国境通過を許可してくれない。
(出典:モーム/篠原慎訳『諜報員アシェンデン』)
・求められれば容赦なく的確に授業の不備を指摘する彼女は、しかし自身に干渉されない限りは無害な存在だった。
(出典:高橋弥七郎『灼眼のシャナ 第03巻』)
類語
・不完全(ふかんぜん)
意味:必要なものが欠けたりしていて完全でないこと。不備であること。また、そのさま。(出典:大辞林 第三版)
・不十分(ふじゅうぶん)
意味:足りないところのあること。完全でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不足(ふそく)
意味:足りないこと。十分でないこと。また、そのさま。(出典:大辞林 第三版)
・欠如(けつじょ)
意味:必要な物事が欠けていること。(出典:デジタル大辞泉)
・落ち度(おちど)
意味:失敗。あやまち。過失。(出典:大辞林 第三版)