一括
「現金一括で購入する」などのように使う「一括」という言葉。
「一括」は、音読みで「いっかつ」と読みます。
「一括」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「一括」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一括の意味
「一括」には次の意味があります。
・多くの物事を一つにまとめること。また、まとめたもの。ひとたばね。ひとくくり。（出典：精選版 日本国語大辞典）
「括」には「まとめる」という意味があります。
「一括」で「ひとつにまとめる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・取り調べは一人ずつかと思っていたが、まずは全員一括して行うようだ。
（出典：飛鳥部勝則『バベル消滅』）
・ある程度の思考が可能な人工知能を待った、船を一括運営管理するための機械がね。
（出典：時雨沢恵一『キノの旅 第8巻』）
・いや、しかし、なにもミルクは一括で温めなければならないわけではない。
（出典：米澤穂信『小市民シリーズ1 春期限定いちごタルト事件』）
・具体的にはGMの一括買い取りによる時価転換社債の発行を計画している。
（出典：佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』）
・一括して売る方法もあるが、一頭ずつの方が得策と考え、その方法を取ることにした。
（出典：上西晴治『十勝平野(下)』）
類語
・統括（とうかつ）
意味：ばらばらのものを一つにまとめること。（出典：デジタル大辞泉）
・集約（しゅうやく）
意味：一つにまとめること。多くのものを集めて、整理してまとめあげること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・統合（とうごう）
意味：二つ以上のものを合わせて一つにすること。（出典：デジタル大辞泉）
・一本化（いっぽんか）
意味：ばらばらになっているものを一つにまとめること。（出典：デジタル大辞泉）
・一体化（いったいか）
意味：別々のものが一つになること。別種のものを一つに融合させること。（出典：デジタル大辞泉）
