一心同体
「一心同体である」などのように使う「一心同体」という言葉。
「一心同体」は、音読みで「いっしんどうたい」と読みます。
「一心同体」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一心同体」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一心同体の意味
「一心同体」には次の意味があります。
・二人以上の人間が心を一つにして、一人の人間のように結びつくこと。(出典:四字熟語を知る辞典)
複数の者が同じ目標を達成するために、協力し合いながら向かっていく場合などに用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は自分たちがもはや一心同体であることを感じたからである。(出典:トルストイ/木村浩訳『アンナ・カレーニナ』)
・夫婦は結婚するまではべつの人生を歩いて来るけど、結婚すれば一心同体の運命共同体だ。(出典:森村誠一『棟居刑事の断罪』)
・総理と一心同体の立場になれる人間でなければならない。(出典:水木楊『田中角栄 その巨善と巨悪』)
・わたしは彼と一心同体ですので、彼の運命が命じるところなら、どんなところにでも行く決心をしております。(出典:アレクサンドル・デュマ/鹿島茂編訳『王妃マルゴ(下)』)
・人間の呼吸と生命とは、一心同体のように考えられたから、むかしの人はどうしても「呼吸にこそなにかがある」と考えざるをえなかったようだ。(出典:星新一『生命のふしぎ』)
類語
・渾然一体(こんぜんいったい)
意味:いくつかの物事が、区別なくとけあって一つとなっている様子。(出典:四字熟語を知る辞典)
・一致協力(いっちきょうりょく)
意味:心を一つにし力を合わせて努力すること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・一体化(いったいか)
意味:別々のものが一つになること。別種のものを一つに融合させること。(出典:デジタル大辞泉)
・心を一つに(こころをひとつに)
意味:他のものと心を合わせて。気をそろえて。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・息が合う(いきがあう)
意味:相互の調子がよく合う。たがいの気持がぴったり一致する。(出典:精選版 日本国語大辞典)