一定数
「一定数を超える」などのように使う「一定数」という言葉。
「一定数」は、音読みで「いっていすう」と読みます。
「一定数」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一定数」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一定数の意味
「一定数」には次の意味があります。
・ある定まった数。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「一定」は「一つに定まって変わらないこと」を意味する二字熟語であり、そのような数を「一定数」といいます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・或る領主は部下を率いて寺々を廻り、毎日一定数の石をそこから運び出した。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (後編)』)
・これと同じように一つの言語に用いる違った音は一定数のものがちゃんと作りつけになっている
ような訳です。
(出典:橋本進吉『古代国語の音韻に就いて』)
・一定数以上の子供は実際に教区によって養われている。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・それは巨大な塹壕のようなもので、そこを通って一定数のトラックを往き来させることができた。
(出典:オーウェル/高畠文夫訳『カタロニア讃歌』)
・「女の嗅覚」とでも呼ぶべきものが非常に発達した女性が、世の中には一定数存在する。
(出典:日向蓬『マゼンタ100』)
類語
・範囲(はんい)
意味:ある一定の限られた広がり。
(出典:デジタル大辞泉)
・基準(きじゅん)
意味:物事の基礎となるよりどころ。
(出典:デジタル大辞泉)
・特定(とくてい)
意味:特にそれと指定すること。
(出典:デジタル大辞泉)
・枠内(わくない)
意味:一定の制限・範囲を越えないこと。
(出典:デジタル大辞泉)
・規範(きはん)
意味:行動や判断の基準となる模範。
(出典:デジタル大辞泉)