一丸となる
「社員が一丸となって仕事にあたる」などのように使う「一丸となる」という言葉。
「一丸となる」は、「いちがんとなる」と読みます。
「一丸となる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一丸となる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
一丸となるの意味
「一丸となる」には次の意味があります。
・すべての関係者が一つにまとまる。団結する。(出典:デジタル大辞泉)
「打って一丸となる」を短縮した言葉です。
「一丸」は「心を一つにしたひとかたまり」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼の思想は、江戸も薩摩も長州も一丸となって外にあたることであった。
(出典:山田風太郎『軍艦忍法帖』)
・これによって、戦争に向かって国民が一丸となって突き進むことになった。
(出典:宮原安春『軽井沢物語』)
・自分たちに一番欠けているのは、夫婦が一丸となって事に対する姿勢だった。妻と夫とは、相手を攻撃することか、あるいは相手の攻撃から身を守るかで精一杯で、常に敵のように対峙していた。
(出典:森瑤子『女ざかり』)
・その不可能を可能にするために、私たちの設計グループは一丸となって努力した。
(出典:掘越二郎『零戦 その誕生と栄光の記録』)
・寝耳に水の関東軍は、司令官以下一丸となって中央に対し強く抗議した。
(出典:角田房子『甘粕大尉 ―増補改訂』)
類語
・一致団結(いっちだんけつ)
意味:多くの人が心を一つに合わせて、堅く結ばれること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・纏まる(まとまる)
意味:ばらばらのものが統一のとれたひとかたまりになる。(出典:デジタル大辞泉)
・一枚岩(いちまいいわ)
意味:1枚の板のように平らで大きな岩。また、そのように、組織などがしっかりとまとまっていることのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・総出(そうで)
意味:全員がそろって出ること。(出典:デジタル大辞泉)
・足並みを揃える(あしなみをそろえる)
意味:考えや行動を同じにする。(出典:デジタル大辞泉)