ユーモア
「ユーモアに富んだ演説」などのように使う「ユーモア」という言葉。
英語では「humor」と表記します。
「ユーモア」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ユーモア」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ユーモアの意味
「ユーモア」には次の意味があります。
・人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ。(出典:デジタル大辞泉)
つまり「ユーモア」とは「笑いを誘うような上手い言い回し」という意味です。大事なのは「人を傷つけない上品なもの」という点です。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ユーモア小説だからと、あきらかに手を抜いた作品が多かったのである。
(出典:星新一『きまぐれエトセトラ』)
・日本でなら、こんなものはユーモアのタネにもなんにもならないだろう。
(出典:小田実『何でも見てやろう』)
・この種の小説は、翻訳するとなぜかユーモアが薄れてしまうことが多い。
(出典:養老孟司『涼しい脳味噌』)
・若い王がいささかのユーモアも持ち合わせていないのはあきらかだった。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語5 勝負の終り』)
・彼女は黙々として、ときにユーモアさえまじえてこの運命に従って来た。
(出典:山田風太郎『エドの舞踏会 山田風太郎明治小説全集8』)
類語
・諧謔(かいぎゃく)
意味:おどけた滑稽なことば。また、おどけた滑稽なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・頓智(とんち)
意味:場面や状況などに応じて即座に出る知恵。また、そのような知恵のあるさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・機知(きち)
意味:その場に応じて、とっさに適切な応対や発言ができるような鋭い才知。(出典:デジタル大辞泉)
・エスプリ
意味:機敏な才気。機知。(出典:デジタル大辞泉)
・滑稽(こっけい)
意味:ことばが滑らかで、知恵がよくまわること。機知に富んだ言動をすること。巧みに言いなすこと。転じて、ばかばかしくおかしいことばや言いかた。(出典:精選版 日本国語大辞典)