フラストレーション
「フラストレーションがたまる」などのように使う「フラストレーション」という言葉。
英語では「frustration」と表記します。
「フラストレーション」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「フラストレーション」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
フラストレーションの意味
「フラストレーション」には次の意味があります。
・欲求がなんらかの障害によって阻止されている状態。また、その結果生じる不快な緊張や不安。欲求不満。(出典:大辞林 第三版)
フラストレーションは、日本語で「欲求不満」と訳されます。
つまり「フラストレーション」をわかりやすく言えば、「自分の欲求が満たされていない状態」のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・君を追いかけて一年間、俺はひどいフラストレーションを感じている。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下)』)
・それができずにいるフラストレーションが、心の中にたまっていた。
(出典:江川卓『たかが江川されど江川』)
・あんな女と暮らしていて、フラストレーションがたまらないほうがおかしい。
(出典:群ようこ『無印不倫物語』)
・こんな音楽を聴いていてはフラストレーションが溜まる一方で不健康である。
(出典:森博嗣『X 01 イナイ×イナイ (講談社ノベルス)』)
・一人でヘンな想像して悦に入るなんてフラストレーションでも溜まっているのだろうか。
(出典:奈須きのこ『歌月十夜 36 日向色の日常』)
類語
・欲求不満(よっきゅうふまん)
意味:何らかの原因によって欲求の満足を妨げられている状態、またはそれによって気がいらだち緊張が高まった状態。フラストレーション。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・隔靴掻痒(かっかそうよう)
意味:思うようにならないで、もどかしいこと。核心にふれないで、はがゆいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・鬱憤(うっぷん)
意味:外へ出さないで心の中に抑えている怒りや恨み。また、そういう気持ちが積もること。(出典:デジタル大辞泉)
・むしゃくしゃ(むしゃくしゃ)
意味:腹立たしくて心が晴れないさま。 (出典:大辞林 第三版)
・鬱屈(うっくつ)
意味:気分が晴れ晴れしないこと。心がふさぐこと。(出典:デジタル大辞泉)