バーター
「バーターをもちかける」などのように使う「バーター」という言葉。
英語では「barter」と表記します。
「バーター」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「バーター」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
バーターの意味
「バーター」には次の意味があります。
・物々交換。(出典:デジタル大辞泉)
自分が必要なものや、してほしいことがあって交換条件を提案する場合に使うことが一般的です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・商売とクレーム処理は全然別の話だぞ。バーターできるわけがない。
(出典:阿部牧郎『オフィス街のエロス』)
・まだ書き始めの頃、バーターで押しつけられた俳優だからと、軽く考えていたのは事実であった。
(出典:林真理子『ロストワールド』)
・すでに共産圏諸国からは、砂糖と資本財のバーター取引や将来のキューバ工業製品を引取るという申出がある。
(出典:三好徹『チェ・ゲバラ伝』)
・戦後の日本が物質的に徹底して豊かになったのは、「思想はない」ことにする代わりにモノを手に入れようという、無思想とモノとのバーター取り引きだったように見える。
(出典:養老孟司『無思想の発見』)
類語
・物物交換(ぶつぶつこうかん)
意味:貨幣を媒介させずに、物と物を直接交換すること。バーター。(出典:デジタル大辞泉)
・交換条件(こうかんじょうけん)
意味:物事を引き受けたり承知したりする代わりとして出す条件。(出典:デジタル大辞泉)
・トレード
意味:物と物、人と人とを交換すること。(出典:デジタル大辞泉)
・引換(ひきかえ)
意味:ひきかえること。交換すること。とりかえること。ひっかえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・取引(とりひき)
意味:互いに利益を得られるよう交渉すること。(出典:デジタル大辞泉)