スクラップ
「スクラップブック」などのように使う「スクラップ」という言葉。
「スクラップ」は、「scrap」と書きます。
「スクラップ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「スクラップ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
スクラップの意味
「スクラップ」には次の二つの意味があります。
1新聞・雑誌の記事などを切り抜くこと。また、その切り抜き。
2金属の切りくず。くず鉄。また、自動車など大きな金属製品の廃物。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
スクラップの意味①「新聞・雑誌の記事などを切り抜くこと。また、その切り抜き。」
「スクラップ」の一つ目の意味は「新聞・雑誌の記事などを切り抜くこと。また、その切り抜き。」です。
何かの資料であったり、また趣味であったりするところの必要な情報が掲載されている記事、写真などの印刷物を重要な部分のみ自身で切り抜いたものです。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・事件の経緯を新聞のスクラップをもとにとりあえず追ってみることにする。
(出典:読売新聞大阪社会部『逆転無罪 少年はなぜ罪に陥れられたか』)
・こちらは控訴審のスクラップを持って行ったが、大山には見せなかった。
(出典:読売新聞大阪社会部『逆転無罪 少年はなぜ罪に陥れられたか』)
・きっと、新聞のスクラップも持ってくるべきだったと思っていることだろう。
(出典:西尾維新『新本格魔法少女りすか 1』)
・私はこのスクラップ帖を持っていることを秘密にしないといけない。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編』)
・以前訪れたときもスクラップの存在は知っていたが、手に取ることはなかった。
(出典:西田俊也『love history』)
スクラップの意味②「金属の切りくず。くず鉄。また、自動車など大きな金属製品の廃物。」
「スクラップ」の二つ目の意味は「金属の切りくず。くず鉄。また、自動車など大きな金属製品の廃物。」です。
主に鉄製製品を廃棄、または再利用する際などに、強力に圧縮し固めたものをいいます。転じて「押し固める」の意味を強調して、鉄くずではないものに対して比喩的に使用することもあります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・スクラップ屋の計画を話して、応援して貰おうと思って押しかけたんだ。
(出典:阿佐田哲也『新麻雀放浪記』)
・運が悪けりゃ、何が何だかわかんないうちにスクラップにされてしまう。
(出典:高千穂遙『ダーティペアシリーズ2 ダーティペアの大逆転』)
・スクラップ鉄が呟くように軋む音と、ちょっと強くなった風が背中を押した。
(出典:篠原勝之『骨風』)
・風はなく、黒い煙りはゆっくりとスクラップ置き場にひろがっていった。そして、なにもかも覆いつくす。
(出典:山田正紀『少女と武者人形』)
・この足で彼女は、スクラップ同然の飛行機を不時着させてのけたのか!
(出典:水無神知宏『鋼鉄の虹 装甲戦闘猟兵の哀歌』)