オールマイティー
「勉強もスポーツもよくするオールマイティーな人」などのように使う「オールマイティー」という言葉。
「オールマイティー」は、英語で「almighty」と書きます。
「オールマイティー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「オールマイティー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
オールマイティーの意味
「オールマイティー」には次の意味があります。
・なんでも完全にできること。また、そういう人や、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
トランプでいちばん強い札を指すこともあります。ふつうスペードのエースやジョーカーになります。また、比喩的に何に対しても強いものを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ありとあらゆるものの代用品になる、オールマイティーカードだからだ。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 12 恋物語』)
・オールマイティーの人としてではなく、何人かの中の一人、何分の一の力にしか過ぎなくなる。
(出典:城山三郎『鼠 ─鈴木商店焼打ち事件─』)
・私は子爵にとって、オールマイティーの切り札を持っていたのだ。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル4] 横溝正史 「悪魔が来たりて笛を吹く」』)
・父がオールマイティーのように思えた少女期、私の心も油断していて、家には何の不幸も起こらないように思っていた。
(出典:秋山加代『辛夷の花──父 小泉信三の思い出──』)
・この切札を更にオールマイティーに利用し運用するのが風俗的思想警察であり、又思想警察なのである。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
類語
・全知全能(ぜんちぜんのう)
意味:完全で、欠けるところのない知能。すべてのことを理解し、あらゆることを行なうことのできる神の能力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・万能(ばんのう)
意味:あらゆる能力・技能。また、それらにすぐれていることやそのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・三面六臂(さんめんろっぴ)
意味: 一人で数人分の働きをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・汎用(はんよう)
意味:いろいろの方面に広く用いること。(出典:デジタル大辞泉)
・多芸(たげい)
意味:多くの種類の学問・芸能。または、多くの学問・芸能に通じていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)