アリア
「G線上のアリア」などのように使う「アリア」という言葉。
「アリア」は、ラテン語で「Aria」と書きます。
「アリア」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「アリア」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
アリアの意味
「アリア」には次の意味があります。
・オペラ,オラトリオ,カンタータなどのなかに現れるはなやかな旋律の独唱曲をさす。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
主に17~18世紀にヨーロッパで作曲された歌劇や大規模な合唱で、役者(オペラ歌手)に当てられた一人芝居的なシーンで歌う、華やかで美しく、且つ高度な歌唱技術の必要な曲のことです。
また歌だけでなく、楽器で演奏される曲でも「歌っているような感じのする曲」をアリアと呼ぶこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・賛美歌かアリアの一節だろうか、聞いたことがない曲だった。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 17 チャオ ソレッラ!』)
・勝利に酔って、イタリアのアリアなどを歌ったりした。
(出典:ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』)
・レコードの最後の一面の、たしか冒頭にこのアリアは始まっていた。
(出典:五味康祐『西方の音』)
・この神々しいアリアは、わたしの頭のなかでしか奏せられないのだ。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』)
・アリアを聞く人々の輪の中に、瑞枝はまたすんなりと入り込むことが出来た。
(出典:林真理子『ロストワールド』)
類語
・カンタータ
意味:独唱・重唱・合唱などに器楽・管弦楽の伴奏がついた大規模な声楽曲。(出典:デジタル大辞泉)
・独唱(どくしょう)
意味:一人で歌うこと。ソロ。(出典:デジタル大辞泉)
・詠唱(えいしょう)
意味:詩歌を節をつけて歌うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・カヴァティーナ
意味:18~19世紀のオペラ,オラトリオ中の,フレーズや歌詞の反復の少い,アリアよりも単純な形式による抒情的独唱曲。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・カバレッタ
意味:いきいきとした一様なリズムと,反復される部分をもつ短いアリアをさしたが,のちに幕切れのアリアなどの最後のはなやかな部分をさすようになった。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)