ぽんこつ
「ぽんこつになった自動車」などのように使う「ぽんこつ」という言葉。
「ぽんこつ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ぽんこつ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ぽんこつの意味
「ぽんこつ」には次の意味があります。
・使いものにならなくなった自動車の解体。また、それをする商売。転じて、中古の、こわれかかった自動車。一般に、老朽化し、廃品同様になったものにもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
阿川弘之の新聞小説「ぽんこつ」によって一般にひろまったもので、ポンポンコツンコツンと叩く音からできた語と言われています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ポンコツになった体の歩く速度は、普段の倍くらい遅いような気がする。
(出典:松野秋鳴『えむえむっ! 第1巻』)
・たしかにわたしのポンコツなんかあの車からすれば道の小石みたいなものだ。
(出典:宇神幸男『神宿る手』)
・いつの間にか私達のポンコツ車は警官達に取り囲まれてしまっていた。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・遠野志貴は、ずっとこんなポンコツみたいな体と折り合いをつけてきた。
(出典:奈須きのこ『月姫 太陽(シエル・グッドエンド)』)
・機械はもうぽんこつと言ってもいいような状態になっている。
(出典:カフカ・フランツ『処刑の話』)
類語
・おんぼろ
意味:使い古して非常に傷んでいるもの。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・潮垂れる(しおたれる)
意味:みすぼらしいようすになる。元気がないように見える。(出典:デジタル大辞泉)
・ぼろい
意味:非常にいたんでいる。使い古している。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・醜悪(しゅうあく)
意味:容姿がみにくいこと。行いや心がけなどが卑劣で嫌らしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・薄汚れる(うすよごれる)
意味:なんとなく汚れた感じである。薄ぎたなくなる。(出典:デジタル大辞泉)