なじる
「何故なのかとなじる。」などのように使う「なじる」という言葉。
「なじる」は、漢字で「詰る」と書きます。
「なじる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「なじる」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
なじるの意味
「なじる」には次の意味があります。
・相手を問いつめて責める。詰問する。(出典:デジタル大辞泉)
やや自身の不安や不信など不快な感情のままに、相手に質問を何度もくり返し行うことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・なじってくれてもいい、望むならお前の手で私の命を奪ってくれてもいい!!
(出典:竜騎士07『うみねこのなく頃に Episode 1 – The Legend of the Golden Witch)
・私は彼のそばへ寄っていって、姿を見せなくなったのをなじった。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第一巻』)
・「山をやったことがあるんですか」 別の男が、なじるような顔でいった。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・加害者の親に会ったとき、こちらが相手をなじるより早く相手の親が言った。
(出典:小野不由美『十二国記 魔性の子』)
・だが殺そうとしたとなじられると、夏枝は涙ぐまずにはいられなかった。
(出典:三浦綾子『氷点』)
・しかし、この鬼たちの不当を、声を大にしてなじった説は聞いたことがない。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌・続』)
・客間を出るわたしを見送った最後の目は、妹のなじるような目だった。
(出典:ドストエフスキー/工藤精一郎訳『未成年(上)』)
・メールの返事がないことを、可愛くなじろうと思っていたからである。
(出典:林真理子『野ばら』)