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背くとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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背く

「意見に背く」などのように使う「背く」という言葉。

「背く」は、訓読みで「そむく」と読みます。

「背く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「背く」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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背くの意味

「背く」には次の四つの意味があります。

1取り決めたことや目上の人の考え・命令などに従わずに反抗したり反対したりする。さからう。
2世間や、ある人のもとから離れて行く。去る。離反する。
3予想されることと反対の結果になる。
4その方向に背中を向ける。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

背くの意味①「取り決めたことや目上の人の考え・命令などに従わずに反抗したり反対したりする。さからう。」

「背く」の一つ目の意味は「取り決めたことや目上の人の考え・命令などに従わずに反抗したり反対したりする。さからう。」です。

 言い換えると真っ向から反対の意思を示す態度のことを言います。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・詩人をなくしたらよい等と言うことは勿論我々の意に背くものであります。
(出典:キェルケゴオル/芳賀檀訳『愛について』)

・わけは分からないが、ぐずぐずしていては、いいつけに背くことになる。
(出典:海野十三『浮かぶ飛行島』)

・その彼女の言葉に背いて自分はいま海軍軍人としての道をひた走っている。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)

背くの意味②「世間や、ある人のもとから離れて行く。去る。離反する。」

「背く」の二つ目の意味は「世間や、ある人のもとから離れて行く。去る。離反する。」です。

 意見の相違や関係性の悪化が原因で、自身がその場所を離れて行くことです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・妻の静子が彼に背き去った事を聞いた支倉の形相は実に物凄いものだった。
(出典:甲賀三郎『支倉事件』)

・それでも私は貴方に背きはしなかつたではありませんか。
(出典:平出修『計画』)

・あのかわいい子供たちはあなたに背いたことなどありません。
(出典:スタンダール『赤と黒』)

背くの意味③「予想されることと反対の結果になる。」

「背く」の三つ目の意味は「予想されることと反対の結果になる。」です。
 
 言い換えると周囲の期待感に添えない、期待に応えられなかった事実を言います。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・しかし、それはそれらの文献の当時および現在の実際にも背いている。
(出典:益田勝実『火山列島の思想』)

・祖国に背き、若干の美しい詩を書き、そして私を馬鹿扱ひにした詩人だ。
(出典:岸田国士『日記について』)

・彼は、この美しい風景に背いて暗い開発に耽っている大西の神経を思った。
(出典:森村誠一『分水嶺』)

背くの意味④「その方向に背中を向ける。」

「背く」の四つ目の意味は「その方向に背中を向ける。」です。

 具体的に、方向や建物などに背中を向けることです。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・たまさかの休暇を私は春の錦という都にそむて思わぬところで花を見た。
(出典:白柳秀湖『駅夫日記』)

・枝を離れて地に着くまでの間にあるいは日に向いあるいは日に背いて色々な光を放つ。
(出典:夏目漱石『趣味の遺伝』)

・観客の一人が、場内禁煙の掲示に背いて、煙草に火を点けたのである。
(出典:森村誠一『腐蝕の構造』)

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