どんぐりの背比べ
「どんぐりの背比べにすぎない」などのように使う「どんぐりの背比べ」という言葉。
「どんぐりの背比べ」は、訓読みで「どんぐりのせいくらべ」と読みます。
「どんぐりの背比べ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「どんぐりの背比べ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
どんぐりの背比べの意味
「どんぐりの背比べ」には次の意味があります。
・どれもこれも平凡で、特にすぐれて目立つものがないことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
「どんぐりの背比べ」をわかりやすく言うと「どんぐりを並べたかのように、どれもこれもほとんど一緒であること」という意味になります。
どんぐりは、形も大きさもほぼ同じで、優劣が決められないことが由来となっています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・自分では垣谷先生より技量が上だとうぬぼれているみたいだけど、所詮どんぐりの背比べです。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(下)』)
・企業の倒産はあい次ぎ、どんぐりの背くらべ時代から、強い者は弱い者を食って、ますます肥る弱肉強食時代へと入った。
(出典:森村誠一『日蝕の断層』)
・わたしでさえこのくらいだとしたら、どんぐりの背くらべみたいな一般人には、いったいどれくらいの効果をおよぼすだろうか?
(出典:ラヴクラフト全集1『04 「闇に囁くもの」』)
・どんぐりの背比べと言えばそれまでだが。
(出典:西尾維新『悲惨伝』)
・それまでは柳画廊とかを相手にどんぐりの背くらべをしとっただろうが。
(出典:半村良『黄金伝説』)
類語
・似たり寄ったり(にたりよったり)
意味:互いに優劣・差異などがほとんどないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・五分五分(ごぶごぶ)
意味:互いに優劣や可否のないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・大同小異(だいどうしょうい)
意味:小さな違いはあっても、大体が同じであること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・どっこいどっこい
意味:両者の力・勢いなどが互いに同じ程度で優劣がないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ)
意味:少しの違いはあっても、本質的には同じであるということ。(出典:デジタル大辞泉)