どきどき
「どきどきする」などのように使う「どきどき」という言葉。
「どきどき」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「どきどき」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
どきどきの意味
「どきどき」には次の意味があります。
・激しい運動、または不安・恐怖・驚きなどで心臓の動悸が速くなるさま。(出典:デジタル大辞泉)
体を動かしたり感情が揺さぶられたりすることで、心拍数が上がる状態を指します。
実は江戸時代から使われた言葉で、胸の「動悸」とは関係なく作られた言葉です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・階段をのぼるとき、彼はまるで青年のように心臓をどきどきさせていた。
(出典:バルザック/佐藤朔訳『従妹ベット(下)』)
・胸がどきどきして、まるで十五トンもの重い物をかついで運んだみたい。
(出典:チェーホフ/原卓也訳『ワーニャ伯父さん』)
・いやまあしかしよく出てこられたものだと、まだ胸はどきどきしている。
(出典:田中哲弥『大久保町は燃えているか』)
・中国の最後の夜には、もっとどきどきするようなことが起こってもいい。
(出典:加藤幸子『夢の壁・北京海棠の街』)
・アタシは校舎の角からはじめにーちゃんが来るのをどきどきしながら待つ。
(出典:沖田雅『先輩とぼく 2』)
類語
・動悸(どうき)
意味:胸がどきどきすること。心臓の鼓動がいつもより激しく打つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・わくわく
意味:喜び、期待または心配などによって、心が落ち着かないで騒ぐさまを表わす語。(出典:精選版 日本国語大百科)
・スリリング
意味:スリルを感じさせられるさま。戦慄的。(出典:精選版 日本国語大百科)
・ばくばく
意味:心臓の鼓動が激しいさま。どきどき。(出典:デジタル大辞泉)
・心臓に悪い(しんぞうにわるい)
意味:強い驚きや恐怖、不安などを感じるさま。動悸がして落ち着かないさま。(出典:デジタル大辞泉)