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陽気とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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陽気

「春の陽気」などのように使う「陽気」という言葉。

「陽気」は、音読みで「ようき」と読みます。

「陽気」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「陽気」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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陽気の意味

「陽気」には次の三つの意味があります。

1 中国の易学でいう、万物生成のもととなる陰、陽二つの気の一つ。陽の気。万物のまさに動き出し、また生じようとする気。
2 気分、雰囲気などがあかるく、はればれしいこと。にぎやかなこと。また、そのさま。       3 気がうわつくこと。心が落ち着かないこと。
4 時候。寒暖。気候。(出典:精選版 日本国語大辞典)

「陽気」には他の意味もありますが、上記の意味で使うことがほとんどです。

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

陽気の意味①「中国の易学でいう、万物生成のもととなる陰、陽二つの気の一つ。陽の気。万物のまさに動き出し、また生じようとする気。」

「陽気」の一つ目の意味は「中国の易学でいう、万物生成のもととなる陰、陽二つの気の一つ。陽の気。万物のまさに動き出し、また生じようとする気。」です。

この「陽気」は、易学で使われる言葉です。意味を簡単に説明すると、「何かを始めようとする力」となります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・天地の陽気はまさに大きくうごきつつあることを彼は特に感じる。
(出典:吉川英治『三国志』)

陽気は季節で例えられる。

・易には、陽気と陰気の2つの気がある。

陽気の意味②「気分、雰囲気などがあかるく、はればれしいこと。にぎやかなこと。また、そのさま。」

「陽気」の二つ目の意味は「気分、雰囲気などがあかるく、はればれしいこと。にぎやかなこと。また、そのさま。」です。

例えば、「陽気な人」で「気分や雰囲気などが明るい人」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・まったくのところ、陽気な表情は、それを示す本人を楽しい気持にする。
(出典:アラン/宗左近訳『幸福について(下)』)

・彼はその踊り子に気に入るために出来るだけ自分も陽気になろうとした。
(出典:堀辰雄『聖家族』)

・自分の母の家に住んでいても、もちまえの陽気さに戻りそうもありません。
(出典:宍戸儀一『フランケンシュタイン』)

陽気の意味③「気がうわつくこと。心が落ち着かないこと。」

「陽気」の三つ目の意味は「気がうわつくこと。心が落ち着かないこと。」です。

例えば、「あまりに楽しくて陽気になる」という文で「あまりに楽しくて気が浮つく」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・その中に彼の心持は其戸の外の囃しに連れて次第に陽気になって来た。
(出典:国枝史郎『稚子法師』)

・ぼくはすっかり陽気になり、どこまでだって行く気になっていた。
(出典:ヴェルヌ/金子博訳『地底旅行』)

・お酒は、すでに陽気になっている人が飲むべきだと、わたしは思うの。
(出典:ウルフ/岡部宏之訳『新しい太陽の書3』)

陽気の意味④「時候。寒暖。気候。」

「陽気」の四つ目の意味は「時候。寒暖。気候。」です。

例えば、冒頭の「春の陽気」は「春の暖かい気候」という意味になります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・大分陽気も暖かになりましたから広島も賑やかになつてゆくことでせう。
(出典:原民喜『書簡』)

・冷え冷えとしているのは秋という陽気のせいだけではないようだ。
(出典:森本薫『女の一生』)

・これでそよ風がなかろうものなら、まったく暑すぎるような陽気でした。
(出典:C・S・ルイス/瀬田貞二訳『(ナルニア国物語5) 馬と少年』)

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