とばっちり
「とばっちりを受ける」などのように使う「とばっちり」という言葉。
「とばっちり」は、漢字で「迸り」と表記します。
「とばっちり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「とばっちり」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
とばっちりの意味
「とばっちり」には次の意味があります。
・そばにいて災難を受けること。まきぞえ。とばしり。(出典:デジタル大辞泉)
「とばっちり」は漢字で書くと「迸り」であり、もともと「とばちり」と読みました。
これが音変化して「とばっちり」になったとされています。
また、「とばっちり」には上記の他に「しぶき」という意味もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・時々こういうとばっちりを受けるということだろう。
(出典:竹内久美子『そんなバカな! 遺伝子と神について』)
・とばっちりを食って自分まで叱られたらかなわない、というところか。
(出典:吉野匠『レイン3 シャンドリス、侵攻す』)
・ほかにとばっちりが行くことのほうが恐ろしい、それはわかるでしよう?
(出典:宮部みゆき『龍は眠る』)
・メガネをかけた中年男は、とばっちりの被害を受けていた。
(出典:梅原克文『カムナビ(下)』)
・夫婦喧嘩のとばっちりみたいなのがほとんどだったからさ。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 3 祟殺し編』)
・そのとばっちりで家にも被害が出たかもしれない。
(出典:近藤紘一『サイゴンのいちばん長い日』)
・わたしにまでとばっちりが掛って来たではないか。
(出典:米谷ふみ子『過越しの祭』)
・見ると、左の袖には血のとばっちりが点々ついて居た。
(出典:小酒井不木『呪われの家』)