とどのつまり
「とどのつまり、私は参加することができないということだ」などのように使う「とどのつまり」という言葉。
「とどのつまり」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「とどのつまり」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
とどのつまりの意味
「とどのつまり」には次の意味があります。
・いろいろやって、または、せんじつめていった最後のところ。副詞的にも用いる。結局。畢竟(ひっきょう)。多く、思わしくない結果である場合に用いる。とどのつめ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「とどのつまり」をわかりやすく言うと「結局のところ」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・とどのつまり、彼は出発の前夜、アラビア人に殺害されたのであろうか?
(出典:E・R・バローズ『創元版/ペルシダー・シリーズ(全7巻) 1 地底の世界ペルシダー』)
・冷静に考えてみると、とどのつまり、うちの女子社員は変な奴ばかりなのだ。
(出典:群ようこ『無印OL物語』)
・どうやって生きていったらいいのかわからないし、とどのつまりはのたれ死ぬかもしれない。
(出典:タニス・リー『銀色の恋人』)
・宗教のファナティシズムもとどのつまりは人間の心の不思議さから生じるものだろう。
(出典:近藤紘一『妻と娘の国へ行った特派員』)
・とどのつまり、義務があるとするなら、それは法に対する義務だ。
(出典:クイーン/田村隆一訳『Yの悲劇』)
類語
・詰まるところ(つまるところ)
意味:いろいろと考えたあげくにたどりついたことを述べるときに用いる。要するに。結局。(出典:デジタル大辞泉)
・要するに(ようするに)
意味:今まで述べてきたことをまとめれば。かいつまんで言えば。つまり。(出典:デジタル大辞泉)
・どっちみち
意味:いずれにしても。どのようにしても。どのみち。どちらみち。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・遅かれ早かれ(おそかれはやかれ)
意味:時期に遅い早いの違いはあっても。いつかは。早晩。(出典:デジタル大辞泉)
・畢竟(ひっきょう)
意味:さまざまな経過を経ても最終的な結論としては。つまるところ。結局。(出典:デジタル大辞泉)