てんかん
「てんかん発作」などのように使う「てんかん」という言葉。
漢字では「癲癇」と表記します。
「てんかん」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「てんかん」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
てんかんの意味
「てんかん」には次の意味があります。
・神経細胞の過剰な電気活動によりてんかん発作を繰り返して起こす脳の慢性疾患である。(出典:最新 心理学事典)
突発的に意識をなくし、重大な事故に繋がる可能性もあるため、継続的な治療を要します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは、一八四四年の冬に、彼がてんかん性の発作に襲われたことである。
(出典:フローベール/白井浩司訳『ボヴァリー夫人』)
・もちろん脳波に異常はないので、てんかん性のものでないことは確実である。
(出典:中村希明『怪談の科学―幽霊はなぜ現れる』)
・若い男は、てんかん持ちの少年で、女の腹にいるのは自分の子であると言っていた。
(出典:なだいなだ『パパのおくりもの』)
・しかしかれは、てんかんからそろそろ回復しつつあるようだった。
(出典:バローズ/関口幸男訳『恐怖のペルシダー』)
・あの子はときどきてんかんの発作を起こすことがあるんですね。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [ジュヴナイル] 横溝正史 「迷宮の扉」 v0.9』)
類語
・発作(ほっさ)
意味:脳卒中,てんかん,ある種の麻痺のように,突然に来襲,あるいは再発する症状をいう。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・全身痙攣発作(ぜんしんけいれんほっさ)
意味:癲癇などの病気で、痙攣の発作が全身で起こること。(出典:デジタル大辞泉)
・全般発作(ぜんぱんほっさ)
意味:癲癇の発作のうち、最初から脳全体に発作が起こるものをいう。(出典:デジタル大辞泉)
・部分発作(ぶぶんほっさ)
意味:癲癇の発作のうち、脳の一部分から起こるものをいう。(出典:デジタル大辞泉)
・抗てんかん薬(こうてんかんやく)
意味:てんかんの治療に用いられる薬剤。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))