せっかち
「せっかちな人」などのように使う「せっかち」という言葉。
「せっかち」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「せっかち」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
せっかちの意味
「せっかち」には次の意味があります。
・忍耐強くなく先を急いで気ぜわしいこと。また、そのさま。気みじか。性急。(出典:デジタル大辞泉)
「せっかち」は、「急き勝ち(せきがち)」から変化した言葉とされています。
「急き勝ち」は「焦ってイライラすることが多い」というような意味の言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし、本来がせっかちなので、早く着ついてしまったというわけである。
(出典:赤川次郎『魔女たちのたそがれ』)
・せっかちな観光客はすでに降りて行ってしまったので人影はない。
(出典:森村誠一『腐蝕の構造』)
・多少、せっかちにも思えたが、四十四万もの金を棒引きにして得た情報だ。
(出典:桐野夏生『OUT(下)』)
・私はたしかにせっかちだが、もう昔のように生き急いではいない。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 06 -浄火の神子-』)
・ぼくもいまのせっかちな教育の傾向には疑問をもっていたのです。
(出典:森村誠一『人間の証明』)
類語
・こせこせ
意味:こまごまとして落ち着きのないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・齷齪(あくせく)
意味: 心にゆとりがなく、目先にだけ心をうばわれたようにせわしく事を行なうさまを表わす語。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・押取刀(おっとりがたな)
意味:危急の場合、刀を腰にさすひまもなく、手に持ったままでいること。また、その刀。特に、急いで駆けつけることの形容に用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・忙しい(せわしい)・忙しない(せわしない)
意味:せかせかして落ち着かない。(出典:デジタル大辞泉)
・気早(きばや)
意味:気が短く、血気にはやりがちである。(出典:精選版 日本国語大辞典)