がらくた
「がらくたの山」などのように使う「がらくた」という言葉。
「がらくた」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「がらくた」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
がらくたの意味
「がらくた」には次の意味があります。
・役に立たない品物。値打ちのない品物。(出典:デジタル大辞泉)
「がらくた」をわかりやすく言うと「利用する価値や値打ちはないが、廃棄はされていないもの」という意味になります。
そのものに価値があるかないかは人によって異なりますので、人から見たら「がらくた」でも本人にとっては「宝物」という場合もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうでなかったら、町のがらくたを置いておくための倉庫かなにかだろう。
(出典:乙一『平面いぬ。』)
・子供の時に迷いこんだあのがらくた部屋は、実はこの部屋だったのだ。
(出典:筒井康隆『原始人』)
・こんながらくたや、腐物の中には、 永久に虫がいなくてはならぬのだ。
(出典:森鴎外『ファウスト』)
・こんながらくたな教養のおかげで、彼の小さな火は安全に管理された。
(出典:三島由紀夫『金閣寺』)
・ゼノフィリウスが階段のがらくたの破片を通りぬけようとしているのだ。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 07 ハリー・ポッターと死の秘宝 (暫定訳)』)
類語
・廃物(はいぶつ)
意味:役に立たなくなったもの。用いられなくなって捨てるもの。(出典:大辞林 第三版)
・塵芥(ごみあくた)
意味:全く値うちのないもの。(出典:デジタル大辞泉)
・襤褸(ぼろ)
意味:破れたり、こわれたりしているもの。また、役に立たなくなったもの。(出典:デジタル大辞泉)
・屑物(くずもの)
意味:使い古して、いらなくなったもの。(出典:デジタル大辞泉)
・塵(じん)
意味:利用価値のないこまごました汚いもの。(出典:デジタル大辞泉)