お茶の子さいさい
「その程度はお茶の子さいさい」などのように使う「お茶の子さいさい」という言葉。
「お茶の子さいさい」は、訓読みで「おちゃのこさいさい」と読みます。
「お茶の子さいさい」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「お茶の子さいさい」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
お茶の子さいさいの意味
「お茶の子さいさい」には次の意味があります。
・物事がたやすくできること。(出典:デジタル大辞泉)
「さいさい」は囃子詞(はやしことば=歌詞などの終わりに、調子を取るために入れる意味のない言葉)であり、「お茶の子」だけで使用されることもあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼にとってはお茶の子さいさいの仕事であった。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター09d D-蒼白き堕天使4』)
・頭がきれて度胸もあるあの女にとっては、そんなことはお茶の子さいさい。
(出典:クリスティ/小西宏訳『「ポワロ参上!」1』)
・その力でパンツだけ自分のお尻に転送するぐらいお茶の子さいさいである。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!10』)
・その気になれば普通にすることくらい、わたしにとってはお茶の子さいさいです。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 1 化物語(上)』)
・ちょっと本気になれば、男の一人や二人を落とすくらいお茶の子さいさいなのだ。
(出典:鈴木大輔『おあいにくさま二ノ宮くん 1』)
・その百分の一を手に入れただけでも、国のひとつくらいお茶の子でつくれるだろうよ。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター1 エイリアン秘宝街』)
類語
・簡単(かんたん)
意味:時間や手数がかからないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・容易(ようい)
意味:たやすいこと。やさしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・容易い(たやすい)
意味:わけなくできるさま。容易である。やさしい。(出典:デジタル大辞泉)
・簡易(かんい)
意味:簡単で手軽なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・赤子の手をひねる(あかごのてをひねる)
意味:力が弱くて抵抗しない者はやすやすと扱うことができる。物事がきわめて容易にできることのたとえ。赤子の腕を捩る。(出典:デジタル大辞泉)