デコイ
「敵を欺くためのデコイ」などのように使う「デコイ」という言葉。
英語では「Decoy」と表記します。
「デコイ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「デコイ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
デコイの意味
「デコイ」には次の意味があります。
・おびき寄せるためのおとり。さくら。(出典:デジタル大辞泉)
まるでそこに本物の人やモノがあるかのように、みせる囮のことです。
漁であったり、軍事的に使用されることもしばしばあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・デコイを蒔いて長広舌の作戦も、そう長く効果は続かなかったようだ。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下)』)
・ジャービス将軍、あれは何機のデコイを積んでいるのですか?
(出典:大石英司『B-1爆撃機を追え』)
・そしてなにより、開戦に至るまで彼らの目の前には「聯合艦隊」そのものがデコイとして存在していたのだ。
(出典:九条公人『戦艦「久遠」の生涯』)
・空気抵抗のない宇宙空間では、軽いデコイも本物の再突入体と同じように放物線を描いて飛んでゆく。
(出典:山本弘『妖魔夜行 戦慄のミレニアム(下)』)
・それがデコイであることを見破ったのは、シベリア特有のツンドラへの沈みこみがデコイでは浅いことに一人の解析員が気がついたからだ。
(出典:九条公人『輸送艦おおすみ戦記』)
・まるで俺はデコイだ。そしてあいつらはデコイに引き寄せられた鴨だ。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・先読みに用いる予兆にデコイが混じっているため、どうしても初動にタイムラグが生じる。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第21巻』)
・現代のインテリジェント核ミサイルはデコイを撒き散らし、地上から発射される迎撃ミサイルを避けながら飛ぶのだ。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)