パロディー
「有名小説のパロディー」などのように使う「パロディー」という言葉。
英語では「parody」と表記します。
「パロディー」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「パロディー」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
パロディーの意味
「パロディー」には次の意味があります。
・文学などで、広く知られている既成の作品を、その特徴を巧みにとらえて、滑稽(こっけい)化・風刺化の目的で作り変えたもの。日本の替え歌・狂歌などもこの一種。(出典:デジタル大辞泉)
「有名小説のパロディー」で、「ある有名小説の一部を強調したり、作品の要素を組み替えたりして、面白おかしくしたもの」という意味になります。
もととなった作品を思い起こさせることによって、面白さを倍増させる効果があります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・怪人二十面相にしても、ルパンのパロディといえないことはない。
(出典:ルブラン/山辺雅彦訳『水晶の栓』)
・パロディの一手法に、名作の主人公をがらりと変えてしまうというのがある。
(出典:星新一『できそこない博物館』)
・この映画は、いってみれば、連続大活劇のパロディである。
(出典:小林信彦『世界の喜劇人』)
・そういう記念すべき作品をパロディ化するにあたり、当時私もずいぶんと苦労させられた記憶がある。
(出典:東郷隆『(定吉七番シリーズ 4) ゴールドういろう』)
・主人公の性格や状況の設定には現代の状況と通ずるところがあって、パロディとしての面白さをもっていた。
(出典:柴田錬三郎『赤い影法師』)
類語
・二次創作(にじそうさく)
意味:既存の作品をもとにして、新たな作品を創作すること。(出典:デジタル大辞泉)
・アレンジ
意味:新しく構成しなおすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・オマージュ
意味:敬意。尊敬。また、献辞。賛辞。(出典:デジタル大辞泉)
・ぱくり
意味:かすめとること。アイデアなどを盗用すること。(出典:デジタル大辞泉)
・トリビュート
意味:感謝・賞賛・尊敬などの気持ちを表すしるし。賛辞。捧げ物。(出典:デジタル大辞泉)