不可思議
「不可思議なできごと」などのように使う「不可思議」という言葉。
「不可思議」は、音読みで「ふかしぎ」と読みます。
「不可思議」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不可思議」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不可思議の意味
「不可思議」には次の意味があります。
・常識では考えられないこと。考え及ばないこと。異様なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「不可思議」をわかりやすく言うと、「通常起こりえないこと、想像もしていなかったこと」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ふたたび目を開けたときは、先刻の不安も不可思議な感覚も消えていた。
(出典:ロッデンベリイ『スター・トレック5/新たなる未知へ』)
・悪魔ながら、彼はなんという不可思議な腕前を持っていたのであろうか。
(出典:江戸川乱歩『孤島の鬼』)
・彼はその不可思議な魅力を持つた腹を揺り動かしながら群衆の前へ出た。
(出典:横光利一『頭ならびに腹』)
・五十年前、この館で起きたなんとも不可思議で恐ろしい出来事のせいだ。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 04a ハリー・ポッターと炎のゴブレット(上)』)
・路端の人はそれをなにか不可思議のものでもあるかのように目送した。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)
類語
・摩訶不思議(まかふしぎ)
意味:非常に不思議なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・超自然(ちょうしぜん)
意味:自然界の法則をこえた、理論的に説明のつかない神秘的なもの。(出典:デジタル大辞泉)
・神秘(しんぴ)
意味:人間の知恵では計り知れない不思議なこと。普通の認識や理論を超えたこと。(出典:デジタル大辞泉)
・奇怪(きかい)
意味:常識では考えられないほど怪しく不思議なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・不可解(ふかかい)
意味:理解できないこと。わけのわからないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)