カルマ
「カルマを正す」などのように使う「カルマ」という言葉。
サンスクリット語では「karman」と表記します。
「カルマ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「カルマ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
カルマの意味
「カルマ」には次の意味があります。
・漢語で「羯磨(かつま)」と音写され、業(ごう、所作などと訳される)(出典:精選版 日本国語大辞典)
「カルマ」は、良い悪いに関係なく自分に返ってくる「因果応報の法則」に基づいており、「行為」を積み重ねた結果もたらされる「宿命」という意味を持っています。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
カルマの使い方・例文
・そうしないことには、私のカルマは永遠に閉ざされてしまうと思った。
(出典:田口ランディ『ハーモニーの幸せ』)
・どうしたことかぼくは悲哀のカルマに泣かされているような気がしてならない
(出典:横尾忠則『なぜぼくはここにいるのか』)
・前世のカルマが深過ぎてまだ邪念が残っているから出家は認められないと。
(出典:新堂冬樹『ブルーバレンタイン』)
・あらゆる近代の理想主義者たちは大抵このカルマに挑戦してゐる
(出典:芥川竜之介『文芸的な、余りに文芸的な』)
・そしてヨーガはその人のカルマによって押進められて行くものかも知れない
(出典:横尾忠則『なぜぼくはここにいるのか』)
類語
・業(ごう)
意味:なすべきこと。仕事。わざ。学問。技芸。(出典:デジタル大辞泉)
・因果応報(いんがおうほう)
意味:人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。(出典:三省堂 新明解四字熟語辞典)
・宿業(しゅくごう)
意味:現世で報いとしてこうむる、前世に行った善悪の行為。すくごう。(出典:デジタル大辞泉)
・魂(たましい)
意味:こころ。精神。人の肉体に宿る精気。たましい。(出典:デジタル大辞泉)
・本質(ほんしつ)
意味:物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。(出典:デジタル大辞泉)