構築
「理論を構築する」などのように使う「構築」という言葉。
「構築」は、音読みで「こうちく」と読みます。
「構築」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「構築」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
構築の意味
「構築」には次の意味があります。
・組み立てて築くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「構築」は「部品などを一つ一つ積み重ねて築き上げること」という意味で、建築物など目に見えるものだけではなく、人間関係など目に見えないものにものに対しても使われます。
「人間関係の構築」では「相手のことを考えて一歩一歩関係を築いていくこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・モノや場所に積み重なったコードを逆計算して過去の映像を再構築する。
(出典:桜坂洋『よくわかる現代魔法 第03巻 ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ』)
・人間関係の構築においてもプロの仕事をしてくれると信じている。
(出典:野尻抱介『ロケットガール 03』)
・古代ローマ人の構築物のうち、わたしが見たのはこれが最初である。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』)
・しかし交渉のテーブルに着かないとなれば戦略を再構築しなければならない。
(出典:佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』)
・泥土地帯の上に構築されたこの都市は、地下三尺のところはもう水である。
(出典:豊島与志雄『秦の出発』)
類語
・樹立(じゅりつ)
意味:しっかりと立つこと。また、しっかりとうちたてること。(出典:デジタル大辞泉)
・設定(せってい)
意味: ある物事や条件をつくり定めること。(出典:デジタル大辞泉)
・組み立て(くみたて)
意味:くみたてること。いくつかのものを組み合わせて、ひとつのまとまったものに作りあげること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・設営(せつえい)
意味:施設・建物・会場などを前もって設備し、準備すること。(出典:デジタル大辞泉)
・築造(ちくぞう)
意味:土手・ダム・石垣などを築いてつくること。(出典:デジタル大辞泉)