弊害
「弊害を招く」などのように使う「弊害」という言葉。
「弊害」は、音読みで「へいがい」と読みます。
「弊害」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「弊害」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
弊害の意味
「弊害」には次の意味があります。
・他に害を及ぼす物事。害となる悪いこと。(出典:大辞林 第三版)
「弊害」は、何かをすることによって別の側面として現れる悪影響を指すことが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あまりにも過剰な人口は、しばしばもっとも危険な弊害を招くものである。
(出典:サド/澁澤龍彦訳『閨房哲学』)
・最近、弊害の方が目立ち始めた。
(出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ』)
・人間の造った社会、人間の造った制度には、弊害のないものはない。
(出典:石川達三『青春の蹉跌』)
・あまり身分が違う者を同列に扱うと、どうしても弊害が生じる。
(出典:黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 3 西戦の巻(下)』)
・みんな英語の読み書きは得意のはずなのに、話すほうはおそまつという日本的英語教育の弊害がみごとにあらわれていた。
(出典:田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』)
類語
・支障(ししょう)
意味:事をなす妨げとなる物事。さしつかえ。さしさわり。(出典:大辞林 第三版)
・妨げ(さまたげ)
意味:さまたげになること。じゃま。障害。さわり。(出典:大辞林 第三版)
・差し障り(さしさわり)
意味:物事の進行に具合の悪い事情。さしつかえ。(出典:大辞林 第三版)
・不都合(ふつごう)
意味:都合の悪いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・害悪(がいあく)
意味:他の害となる悪い事柄。害毒。 (出典:大辞林 第三版)