人望
「人望が厚い」などのように使う「人望」という言葉。
「人望」は、音読みで「じんぼう」と読みます。
「人望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「人望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
人望の意味
「人望」には次の意味があります。
・信頼できる人物として、人々から慕い仰がれること。(出典:デジタル大辞泉)
人望の「望」の漢字には「ほまれ」や「人気」という意味があります。
「人望」をわかりやすく言うと「他の人から人気があり、好感を持たれていること」ということになります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・確かに部長のいうとおり、彼は人望が厚かったし仕事もそれなりにやっていた。
(出典:群ようこ『無印結婚物語』)
・しかし、社長としての兄が、その後、人望を得たようには聞いていなかった。
(出典:源氏鶏太『天上大風』)
・人望薄い俺が出ると、かえって状況を悪化させかねないからだ。
(出典:万城目学『鴨川ホルモー』)
・現実のおとなの社会では、人望のある人しか地位と成功を勝ち取ることができない。
(出典:柴門ふみ『男性論』)
・思えば、あのアルスラーンという王太子は、無能に見えて、なぜか勇者たちの人望を集める力を持っているようである。
(出典:田中芳樹『アルスラーン戦記06』)
類語
・人気(にんき)
意味:人々の気受け。世間一般の評判。(出典:デジタル大辞泉)
・人徳(じんとく)
意味:その人に備わっている徳。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・衆望(しゅうぼう)
意味:大勢の人たちから寄せられる期待・信頼。(出典:デジタル大辞泉)
・魅力(みりょく)
意味:人の心をひきつけ夢中にさせる力。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・評判(ひょうばん)
意味:世間にその名が取りざたされること。名高いこと。有名なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)