安泰
「将来は安泰」などのように使う「安泰」という言葉。
「安泰」は、音読みで「あんたい」と読みます。
「安泰」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「安泰」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
安泰の意味
「安泰」には次の意味があります。
・無事で安らかなこと。危険、心配などのないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
安定していて不安がないことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それによって未来が安泰となれば、一時の罪は十分に償われる筈だった。
(出典:豊島与志雄『反抗』)
・人間が愛しているのは安泰ばかりではないかもしれないではないか。
(出典:ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』)
・強力な人気者が現れぬ限り、二人組の立場は安泰なように見受けられた。
(出典:小林信彦『ビートルズの優しい夜』)
・新しい事件など起こすより、放っておく方がどう考えても身の安泰だからだ。
(出典:畠中恵『しゃばけ』)
・それでもなお、シーザーがその地位に安泰でいられるかどうかみるがよい。
(出典:シェイクスピア/大山敏子訳『ジュリアス・シーザー』)
類語
・安穏(あんのん)
意味:変わりがなく、穏やかなさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・安寧(あんねい)
意味: 無事でやすらかなこと。特に、世の中が穏やかで安定していること。 (出典:デジタル大辞泉)
・安康(あんこう)
意味:平和で安らかなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・平穏(へいおん)
意味:変わったこともなく、おだやかなこと。(出典:デジタル大辞泉)
・穏やか(おだやか)
意味:静かでのどかなさま。安らか。(出典:デジタル大辞泉)