時空
「時空を超える」などのように使う「時空」という言葉。
「時空」は、音読みで「じくう」と読みます。
「時空」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「時空」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
時空の意味
「時空」には次の意味があります。
・ 時間と空間。(出典:精選版 日本国語大辞典)
時間と空間を同時に、あるいは相互関係があるものとして扱う物理学的な概念のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・何故なら、時空の無限分割性は全く不可能かつ矛盾しているからである。
(出典:ヒューム・デイヴィッド『人間本性論(人性論)』)
・とにかく時空同期しない限り、連中は攻撃をくわえてくることはできない。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 18 外伝3/暗黒星雲突破!』)
・双方の星間駆動系の時空歪曲率が完全に同期しない限りは起き得ない。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 10 星間運輸船強奪さる』)
・家を出る時空を見て降りそうな天気の日は、今日は日本は駄目だといつも思う。
(出典:横光利一『欧洲紀行』)
・一時空を視ていた母が今は人の面に注目する。
(出典:森鴎外『渋江抽斎』)
・そして可能であるならば、必ず時空は実際にその観念に適合して存在するだろう。
(出典:ヒューム・デイヴィッド『人間本性論(人性論)』)
・如何にして時空の世界の中にありて、しかもこれを越えるということが可能であるか。
(出典:西田幾多郎『デカルト哲学について』)
・天とは、時空を絶した場であり、且つ時空を含んだ場である。
(出典:豊島与志雄『「草野心平詩集」解説』)