帰任
「出向先から帰任する」などのように使う「帰任」という言葉。
「帰任」は、音読みで「きにん」と読みます。
「帰任」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「帰任」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
帰任の意味
「帰任」には次の意味があります。
・一時離れていた自分の任地や任務に戻ること。(出典:デジタル大辞泉)
出向などによって本来の仕事や仕事場から離れていた人が、元の場所に帰ることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・あと数日して帰任しようと思っていたところが、意外な話が出て来た。
(出典:中谷宇吉郎『雪今昔物語』)
・だが例の先輩がまだ帰任してゐないことは明らかだつた。
(出典:神西清『夜の鳥』)
・そして帰任の都合もあることだろうから、明日にでもというお話であった。
(出典:中谷宇吉郎『雪今昔物語』)
・帰宅と帰任とを兼ねたような挨拶をしに、復一は崖を上って崖邸の家を訊ねた。
(出典:岡本かの子『金魚撩乱』)
・彼は所用で東京に戻り、帰任の途中青島に寄ったところであった。
(出典:豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』)
・やがて病気もなおり、後藤は台湾に帰任するとき、星に同行しないかと言った。
(出典:星新一『明治・父・アメリカ』)
・よかろう、この地区にはもうゴタゴタはない、担当者はすぐ帰任させよう。
(出典:デイヴィッド・マクダニエル/小菅正夫訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第16巻 コンピューター戦争』)
・まもなく将軍が普慈寺から帰り、それと共に政庁の全職員も帰任した。
(出典:フーリック/大室幹雄訳『中国梵鐘殺人事件』)