地道
「地道な作業」などのように使う「地道」という言葉。
「地道」は、「地」が音読み、「道」が訓読みで「じみち」と読みます。
「地道」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「地道」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
地道の意味
「地道」には次の意味があります。
・手堅く着実に物事をすること。地味でまじめなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「地道」には他の意味もありますが、上記の意味で使われることがほとんどです。 「地道」をわかりやすく説明すると、「地味ながらも、確実に物事を進める」という意味があります。例えば、冒頭の例文である「地道な作業」は「地味ながらも、確実な仕事」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・このような地道な努力が身を結び、ゼロは百二十五万部を突破しました。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔9〈双月の舞踏会〉』)
・だが、表面の華々しさが消えたぶん、地道な需要が根をおろしたようだ。
(出典:阿部牧郎『不倫の戦士たち』)
・ごく地道に道理の糸を辿って行けば、どうもそういうことになりそうだ。
(出典:シェイクスピア/福田恆存訳『ハムレット』)
・地道な苦労をする気はないのだから、職を見つけられるはずもない。
(出典:中村彰彦『恋形見』)
・そうやって、地道に評判を得ていくしかないのだと、バルサは思っていた。
(出典:上橋菜穂子『守り人シリーズ12 守り人作品集 炎路を行く者』)
・何のためにこんな苦しく地道な練習をやってるんだってことになる。
(出典:篠田節子『ハルモニア』)
・そうやって周りに支えられ、頭を低くして、地道に生きていけばよかったのだ。
(出典:奥田英朗『邪魔』)
・しかし六階の殺人現場ではまだ鑑識課などの地道な捜査活動が続けられている。
(出典:筒井康隆『富豪刑事』)