溺れる者は藁をも掴む
「溺れる者は藁をも掴む気持ちで相談する」などのように使う「溺れる者は藁をも掴む」という言葉。
「溺れる者は藁をも掴む」は、「おぼれるものはわらをもつかむ」と読みます。
「溺れる者は藁をも掴む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「溺れる者は藁をも掴む」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
溺れる者は藁をも掴むの意味
「溺れる者は藁をも掴む」には次の意味があります。
・危急に際しては、頼りにならないものにもすがろうとする。(出典:デジタル大辞泉)
溺れている時に、何の助けにもならないはずの藁にすら掴もうとする様子は、どうにもならない状況で、一部の望みにかけようすることを指します。
似たような言葉には、「藁にもすがる」や、「苦しい時の神頼み」があります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・溺れる者は藁をも掴むというが、私の場合はオカルト・グッズを掴んだワケだ。
(出典:中村うさぎ『ショッピングの女王』)
・「一瓢」は「一壺」とも言う。一般には、上の英語から転来した「溺れる者は藁をも掴む」を、翻訳とは知らずに使っている人が多い。
(出典:講談社辞典局編『日英対照実用ことわざ辞典』)
・しかし、溺れる者は藁をも掴むというではないか。
(出典:イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』)
・溺れる者は藁をも掴むの故事どおり、どんなデマにも飛びつく悪癖があった。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 7 皆殺し編』)
・溺れる者は藁をも掴む。で、葉之助は環を掴み、力まかせに引いてみた。
(出典:国枝史郎『八ヶ嶽の魔神』)