一報
「ご一報ください」などのように使う「一報」という言葉。
「一報」は、音読みで「いっぽう」と読みます。
「一報」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一報」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
一報の意味
「一報」には次の意味があります。
・物事について、さっそくちょっとした知らせを送ること。また、その知らせ。(出典:デジタル大辞泉)
「一報」という言葉をわかりやすく言うと、「とりあえず一度知らせること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・朝、電話で第一報を聞いて、すぐに家を出て、この時間になったという。
(出典:内田康夫『斎王の葬列』)
・その時刻に、怪しい人物や行動を目撃した人は下記までご一報ください。
(出典:石田衣良『池袋ウエストゲートパーク 第4巻 電子の星』)
・浅倉らしい遺体が発見されたとの一報が入ったのは、それから四時間後。
(出典:福井晴敏『終戦のローレライ(下)』)
・青い血の人間を見たかたは、いますぐもよりの警察署にご一報ください。
(出典:大野木寛『ラーゼフォン第4巻』)
・だから僕たちは依然として、第一報を送り得る恵まれた立場にあるのだ。
(出典:丘丘十郎『地球発狂事件』)
・第一報は兵力およそ、二万五千と報告され、第二報は二万と云って来た。
(出典:新田次郎『武田勝頼(一)』)
・またこの電話は第一報ではなく、その後の経過を知らせるものに違いない。
(出典:宮部みゆき『名もなき毒』)
・事故の一報が来た時、抜けだして、危険を承知で病院へ行きました。
(出典:ホワイト・フレッド・M『王冠の重み』)