窘める
「不躾を窘める」などのように使う「窘める」という言葉。
「窘める」は、訓読みで「たしなめる」と読みます。
「窘める」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「窘める」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
窘めるの意味
「窘める」には次の意味があります。
・非礼・不作法などを軽く叱る。(出典:大辞林 第三版)
「窘める」をわかりやすく言うと「よくない点を反省するように注意する」という意味になります。
きつく叱るのではなく、あくまでも軽く注意する程度のことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「おい、やめないか」と夫が彼女を窘め、再び椅子に座らせた。
(出典:東野圭吾『天使の耳』)
・緑色の瞳を困ったように曇らせて、子供の頃からの知人をやんわりと窘める。
(出典:喬林知『今日からマ王 第06巻 「きっとマのつく陽が昇る!」』)
・これは、大人にそんな口の聞き方するものではない、と常に窘められている言い方だ。
(出典:小林めぐみ『ねこのめ 第3巻 六分儀の未来』)
・今の小突き方は女房が亭主を窘めるときのものだ。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
・「ちゃんと挨拶をしなさい」ゆきえは軽く窘めて、立ち上がった。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
類語
・戒める(いましめる)
意味:同じ過ちを犯さないようにしかる。(出典:デジタル大辞泉)
・諭す(さとす)
意味:目下の者に、ことの道理を理解できるように言いきかせる。(出典:大辞林 第三版)
・忠告(ちゅうこく)
意味:心をこめて、過ちや欠点などを直すように言うこと。(出典:大辞林 第三版)
・訓戒(くんかい)
意味:物事の理非・善悪を教えさとし、いましめること。(出典:デジタル大辞泉)
・叱責(しっせき)
意味:失策や怠慢などを叱りとがめること。(出典:大辞林 第三版)