美術
「メソポタニア美術」などのように使う「美術」という言葉。
「美術」は、音読みで「びじゅつ」と読みます。
「美術」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「美術」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
美術の意味
「美術」には次の意味があります。
・視覚的、空間的な美を表現する造形芸術。絵画・彫刻・建築・工芸など。明治時代は、広く文学・音楽なども含めていった。(出典:デジタル大辞泉)
美術館に収められたものだけを指して、美術ということもありますが、誰かが美しいと感じたら日用品でも美術工芸品と呼ばれます。視覚でしか感じないかというと、触れる美術もあります。とても広い意味で使われる言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・そして絵画のみでなく、またもちろん、すべての造形美術がそうである。
(出典:萩原朔太郎 『詩の原理』)
・個人の美術コレクションとしては、このようなものは一度も見たことがない。
(出典:J・ブリッシュ 『スター・トレックTV版(全12巻) 5 メトセラへの鎮魂歌』)
・美術の王国は美のみの国だけに一層に婦人を尊しとするのである。
(出典:岸田劉生 『美術上の婦人』)
・要するに料理屋の主人なる者が、美術的に鑑賞する力がないからである。
(出典:北大路魯山人 『伝不習乎』)
・一方の美術、詩歌の表わす気分は他方のものと全く異なったものである。
(出典:村岡博 『茶の本』)
・純粋に美を追う美術ではなく、生活に最も必要なものばかりでした。
(出典:柳宗悦 『民芸の性質』)
・美術界があれほど揺れた原因は、上から美術統制を押し付けたことにある。
(出典:和田利夫 『昭和文芸院瑣末記』)
・あなたは中々シナ美術に通じていらっしゃると御自分でごぞんじですか?
(出典:レニエ 『燃え上る青春』)