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端折るとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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端折る

「話を端折る」などのように使う「端折る」という言葉。

「端折る」は、訓読みで「はしょる」と読みます。

「端折る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「端折る」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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端折るの意味

「端折る」には次の二つの意味があります。

1 着物の裾を折り上げて帯に挟む。
2 ある部分を省いて短く縮める。省略する。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

端折るの意味①「着物の裾を折り上げて帯に挟む。」

「端折る」の一つ目の意味は「着物の裾を折り上げて帯に挟む。」です。

裾(すそ)のお尻の部分を折り上げて帯に挟む方法と、左右の部分を折り上げて帯に挟む方法があります。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・何でも尻でも端折って、汗でも出さないと働らいていないように考えている。
(出典:夏目漱石『吾輩は猫である』)

・腹掛をしてる者や尻を端折ってる者などが多くなっていた。
(出典:豊島与志雄『群集』)

・兄さんは先刻から足を汚す覚悟で、尻を端折っていたものと見えます。
(出典:夏目漱石『行人』)

・九人の男たちは、いずれも黒っぽい着物の端折、覆面をしていた。
(出典:池波正太郎『剣客商売 13 波紋』)

・残りの五人も、裾を端折った旅姿の侍で、どう見ても貧乏浪人である。
(出典:池波正太郎『人斬り半次郎 幕末編』)

端折るの意味②「ある部分を省いて短く縮める。省略する。」

「端折る」の二つ目の意味は「ある部分を省いて短く縮める。省略する。」です。

「略す」「間引く」「割愛する」と同じ意味です。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・あわてて話を端折ほどではないが、すべてを電話で話せる時間はない。
(出典:重松清『疾走(下)』)

・取り留めもないにしても、端折すぎたかもしれない、と令は反省した。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 22 未来の白地図』)

・だから、俺はそんな部分は全員の周知のことと思い、端折ってから言った
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 3 祟殺し編』)

・谷口にところどころ端折って話しているうちに高校に到着した。
(出典:谷川流『4 涼宮ハルヒの消失』)

・ふだん犬麻呂は、令史どのとか石勝さまとか、端折って相手を呼んでいた。
(出典:杉本苑子『続々今昔物語ふぁんたじあ』)

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