時限
「時限装置」などのように使う「時限」という言葉。
「時限」は、音読みで「じげん」と読みます。
「時限」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「時限」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
時限の意味
「時限」には次の二つの意味があります。
1 時間の限界。時間の限定。また、ある時をかぎること。刻限。
2 (多く接尾語的に用いて) 授業などの時間割の単位を表わすのに用いる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
時限の意味①「時間の限界。時間の限定。また、ある時をかぎること。刻限。」
「時限」の一つ目の意味は「時間の限界。時間の限定。また、ある時をかぎること。刻限。」です。
この意味は、「時間を限りとして定めること」で、「時限装置」「時限付きの仕事」のように使います。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・そして時限供給のPRについて、警察や消防にも最大の協力を依頼した。
(出典:堺屋太一『油断!』)
・蓋にはある時刻が来たら開くように、時限装置がセットされていたのである。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター09c D-蒼白き堕天使3』)
・時限装置がどのようにして仕掛けられたのかわかっていても、ちがいはなかった。
(出典:ハーバート『デューン・砂の惑星2』)
・時限爆発するにも、あれと同じくらい時間がかかるでしょう。
(出典:E・E・スミス『レンズマン・シリーズ(全7巻) 6 三惑星連合軍』)
・時限式である、と報告してあったが、本来ならそのようなことは絶対に無かった。
(出典:海原育人『ドラゴンキラー売ります』)
時限の意味②「(多く接尾語的に用いて) 授業などの時間割の単位を表わすのに用いる。」
「時限」の二つ目の意味は「(多く接尾語的に用いて) 授業などの時間割の単位を表わすのに用いる。」です。
この意味は単位として使われることが多く、「一時限目」「二時限目」のように使います。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・今日学校で午後の四時限が潰れたので見舞に行って来てやったんですが。
(出典:福永武彦『廃市・飛ぶ男』)
・六時限目の授業終了まで考え続け、ジュウは行動を起こすことに決めた。
(出典:片山憲太郎『電波的な彼女3』)
・放っておいて、こっちもぼんやりと席に座って三時限目の開始を待つ。
(出典:奈須きのこ『月姫 遠い葦切(秋葉・ノーマルエンド)』)
・客室乗務員訓練所の場合、毎月曜第一時限目に必ず試験が行なわれます。
(出典:深田祐介『スチュワーデス物語』)
・都筑教授の午前の授業は、一時限目から三時限目までを使って行われる。
(出典:椹野道流『鬼籍通覧3 壷中の天』)