憤る
「理不尽な仕打ちに憤る」などのように使う「憤る」という言葉。
「憤る」は、訓読みで「いきどおる」と読みます。
「憤る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「憤る」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
憤るの意味
「憤る」には次の意味があります。
・激しく腹を立てる。憤慨する。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言えば「怒る」という意味です。
「理不尽な仕打ちに憤る」で「理不尽な仕打ちに対して怒る」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・先生のなさったことを知っても、憤るような奴じゃありません。
(出典:半村良『聖母伝説』)
・死体を前にして憤る事はあっても、死体そのものに嫌悪を抱いてはいなかった。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 凛 Unlimited Blade Works GoodEnd -sunny day』)
・ドビュッシーは憤るのではなくて対象をむしろ賛美し感動し、共鳴した。
(出典:五味康祐『西方の音』)
・彼や彼女の状況もよく知らず、勝手に憤る資格もないのだ。
(出典:服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』)
・きみはこれから、僕がいかに憤っているかを心に留めておくべきだ。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第13巻 紅の騎士に願うならば』)
・唯一の幸福たる大事な晩の楽しみを奪われたのを、非常に憤った。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・読者を馬鹿にしているといって憤られてしまうにきまっている。
(出典:夢野久作『創作人物の名前について』)
・しかし父と同じく謀殺したのでは、旧オルレアン公派を憤らせる結果になる。
(出典:ヤマグチノボル『ゼロの使い魔 第10巻 <イーヴァルディの勇者>』)