後ろ髪を引かれる
「後ろ髪を引かれる思い」などのように使う「後ろ髪を引かれる」という言葉。
「後ろ髪を引かれる」は、訓読みで「うしろがみをひかれる」と読みます。
「後ろ髪を引かれる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「後ろ髪を引かれる」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
後ろ髪を引かれるの意味
「後ろ髪を引かれる」には次の意味があります。
・あとに心が残って、先へ進むことができない。未練が残って、きっぱりと思い切ることができない。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「後ろ髪を引かれる」をわかりやすく言い換えると「心残りがあって、なかなか思いきれないこと」となります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・後ろ髪を引かれる思いだが、ユーリが成長するまで待ってはいられない。
(出典:喬林知『今日からマ王 第12巻 外伝 「息子はマのつく自由業!?」』)
・ないのだが、どうしても後ろ髪を引かれるような思いがしていた。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (上)』)
・かなり近くまで来ているのに、自分から離れるという事実に後ろ髪を引かれる。
(出典:同人『魔法使いの夜~Wicth on the Holy-Night~』)
・後ろ髪を引かれることもあれば、必死にこちらの服の裾を掴んでくる者もいる。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料IX 対立の町<下>』)
・どこか後ろ髪を引かれるように、ゆっくりと歩を進める制服の列。
(出典:香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常9』)
・前々から決めていたこの旅行も、この時はなぜか後ろ髪を引かれるような気分で気乗りがしなかった。
(出典:リリー・フランキー『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』)
・このまま屋敷に戻るつもりだったんだが、どうも後ろ髪を引かれるというか、ライダーの視線が気になる。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd -櫻の夢』)
・どこか後ろ髪を引かれる様子で蘭雪堂を退出していった。
(出典:小野不由美『十二国記 9 黄昏の岸 暁の天』)