現実味
「現実味を帯びる」などのように使う「現実味」という言葉。
「現実味」は、音読みで「げんじつみ」と読みます。
「現実味」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「現実味」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
現実味の意味
「現実味」には次の意味があります。
・現実であるという感じ。事実としてある感じ。(出典:デジタル大辞泉)
英語では「リアリティ(reality)」です。
「現実味を帯びる」で「現実感が高まる」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・数年先だと思っていたことが、急に現実味を帯びて迫ってきた。
(出典:馳星周『生誕祭(上)』)
・このところ静かだっただけに、いやな予感には不思議に現実味がある。
(出典:新田一実『死者の饗宴 霊感探偵倶楽部』)
・すべてに現実味がなくて、なんだかドラマを撮影しているみたいだと思う。
(出典:角田光代『空中庭園』)
・まるですべてが夢の中の出来事であるかのように、まったく現実味が感じられない。
(出典:水野良,白井英,山本弘『妖魔夜行 悪魔がささやく』)
・犬が非常に活躍していて、この映画の現実味を助けている。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(I)』)
・目の前で展開していることが、まったく現実味を欠いているかのように。
(出典:ブリン『サンダイバー』)
・歩いているうちに現実味がふと薄れて、悪い夢のなかにでもいるような気がしてくる。
(出典:中村弦『天使の歩廊 ある建築家をめぐる物語』)
・夢の方が現実味にあふれすぎていたんだろうか?
(出典:奈須きのこ『歌月十夜-49 夢限回廊』)