一大事
「一生に関わる一大事」などのように使う「一大事」という言葉。
「一大事」は、音読みで「いちだいじ」と読みます。
「一大事」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一大事」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
一大事の意味
「一大事」には次の意味があります。
・ 放置できない重大な出来事。容易でない事態。(出典:デジタル大辞泉)
「一大事」を分かりやすくいうと、「ただごとではない大事件」のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・結婚は一生の一大事だということ、美千代にはよくわかっているんだね。
(出典:三浦綾子『銃口』)
・それに万が一広瀬先生が罪に問われるようなことにでもなれば一大事だ。
(出典:高橋克彦『火城』)
・これは召されないのだが、主家の一大事の裁判だから出て来たのである。
(出典:海音寺潮五郎『列藩騒動録(一)』)
・だが、通してしまったら、二人の者達にとっては一大事に違いないのです。
(出典:佐々木味津三『旗本退屈男』)
・あの一大事を遅らせようとして、全身の力をすりへらしているのだから。
(出典:ルナール/辻昶訳『にんじん』)
・この一大事をも、断念しなければならないのであった。
(出典:トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(上)』)
・失敗したら一大事だぞと心配したからだ。
(出典:宍戸儀一『フランケンシュタイン』)
・その間に、一大事になってしまったら、いくら後悔しても足りないだろう。
(出典:梅原克文『カムナビ(下)』)