尻軽
「尻軽な行動は慎め」などのように使う「尻軽」という言葉。
「尻軽」は、訓読みで「しりがる」と読みます。
「尻軽」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「尻軽」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
尻軽の意味
「尻軽」には次の意味があります。
・多情なこと。特に、女の、浮気なこと。(出典:デジタル大辞泉)
特に女性が浮気性なことを意味する言葉です。
落ち着きがなく、行動の軽々しいことを指すこともあります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「あんたがそんな尻軽だとは思わなかったわ」 やっとの思いで私は言う。
(出典:山本文緒『ブルーもしくはブルー』)
・だけど他人の母親のことをっ、見たことも会ったこともないくせに尻軽とは何だ!?
(出典:喬林知『今日からマ王 第1巻 今日からマのつく自由業!』)
・その頃俺が彼女にもっていた感想といえば、尻軽の変な女、というくらいなものだった。
(出典:山本文緒『プラナリア』)
・それが尻軽の感じになったり、本気になったり、どこでどう分かれるのだろうか?
(出典:森瑤子『ママの恋人』)
・母は尻軽な町の料理女で、父は誰か分からない私生児だった。
(出典:桐生操『美しき拷問の本』)
類語
・無節操(むせっそう)
意味:節操のないこと。行為に節度のないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ふしだら
意味:品行が悪いこと。身持ちが悪いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・淫乱(いんらん)
意味:色欲をほしいままにしてみだらなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・淫ら(みだら)
意味:性に関してふまじめで、だらしのないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・好色(こうしょく)
意味: 色事を好むこと。異性との情事を好むさま。いろごのみ。(出典:精選版 日本国語大辞典)