獅子奮迅
「獅子奮迅の心持ち」などのように使う「獅子奮迅」という言葉。
「獅子奮迅」は、音読みで「ししふんじん」と読みます。
「獅子奮迅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「獅子奮迅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
獅子奮迅の意味
「獅子奮迅」には次の意味があります。
・獅子がふるい立って暴れまわるように、激しい勢いで物事に対処すること。(出典:デジタル大辞泉)
物事に対して果敢に取り組むことを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・五人の女を相手に獅子奮迅の働きをしていた男とは思われない。
(出典:山田風太郎『忍法女郎屋戦争』)
・しばらくは祖母の手があったけれど、父は文字通り獅子奮迅の活躍だった。
(出典:阿刀田高『花の図鑑(上)』)
・その夜は結局、二人を同時に相手しての獅子奮迅の大活躍となる。
(出典:バローズ『火星シリーズ11 火星の巨人ジョーグ』)
・ふたたび堤の上へ出て見た時には、敵の影は獅子奮迅に見えた。
(出典:吉川英治『宮本武蔵』)
・しかしともかく獅子奮迅の印象を与えたのは確実である。
(出典:眉村卓『不定期エスパー4』)
類語
・猛烈(もうれつ)
意味:勢いが強くはげしいさま。程度がはなはだしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
・疾風怒濤(しっぷうどとう)
意味:強い風とさかまく荒波。また比喩的に、非常に困難な状況。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・怒涛(どとう)
意味:荒れ狂う大波。また、はげしい勢いで押し寄せるようすのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・激動(げきどう)
意味:はげしくゆれうごくこと。特に、状況・情勢などがめまぐるしく変化すること。(出典:デジタル大辞泉)
・波乱(はらん)
意味:物事に、変化や曲折があること。また、もめごと。(出典:精選版 日本国語大辞典)