異彩を放つ
「群衆の中で異彩を放つ」などのように使う「異彩を放つ」という言葉。
「異彩を放つ」は、「いさいをはなつ」と読みます。
「異彩を放つ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「異彩を放つ」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
異彩を放つの意味
「異彩を放つ」には次の意味があります。
・多くの中できわだって見える。(出典:デジタル大辞泉)
普通とは違った色彩や光を出すことを指します。
そこから、多くのもののなかで際立って見えることも指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・此の先生が当時の他の先生達に比較してあらゆる点で異彩を放つて居た。
(出典:寺田寅彦『蓑田先生』)
・近代的な建物が並ぶ都市の中でその建物は、物々しく異彩を放っている。
(出典:塚本晋也『悪夢探偵』)
・第五層にある政府施設の中でもアトラス公社本部の建物は異彩を放っている。巨大な列柱とスロープを持つ姿は太古の出雲大社を模したものだ。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 上』)
・他の土地の行者を見たのも初めてなら、これほど異彩を放っている男も初めてだ。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第6巻 「獅子の胎動」』)
・あの手の歌手は戦前から何人か居たが、個性で異彩を放っている。
(出典:色川武大『なつかしい芸人たち』)
類語
・目立つ(めだつ)
意味:とりわけ人目をひく。きわだって見える。(出典:デジタル大辞泉)
・際立つ(きわだつ)
意味:周囲のものとはっきりした違いがあって、ひときわ目立つ。よい意味に使われる場合が多い。(出典:)
・目に留まる(めにとまる)
意味:心がひかれる。注意が引きつけられて印象に残る。気に入る。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・変り種(かわりだね)
意味:性質や経歴などに普通の人とは違った点のある人。(出典:デジタル大辞泉)
・異色(いしょく)
意味:普通と変わっていて目だつこと。目だった特色があること。(出典:精選版 日本国語大辞典)