低減
「支出を低減する」などのように使う「低減」という言葉。
「低減」は、音読みで「ていげん」と読みます。
「低減」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「低減」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
低減の意味
「低減」には次の二つの意味があります。
1 へること。また、へらすこと。
2 値段が安くなること。また、安くすること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
低減の意味①「へること。また、へらすこと。」
「低減」の一つ目の意味は「へること。また、へらすこと。」です。
様々なものが減ることや、減らすことを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・燃費は何と四五パーセント低減だ。
(出典:イネス/池央耿訳『ベルリン空輸回廊』)
・いくらかその危険を低減させることはできたが、完全に回避することはできなかった。
(出典:エディングス『エレニア記6 神々の約束』)
・子どもに対する日本の親の甘さを低減させるという効果をねらっている。
(出典:小浜逸郎『正しい大人化計画 ―若者が「難民」化する時代に』)
・出生率及び死亡率の両者が低減するものと確信せざるを得ない。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・生活費を低減していくよりほかに道はない。
(出典:横溝正史『山名耕作の不思議な生活』)
・部品点数が少ないことから、コスト低減の可能性を秘めている。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
低減の意味②「値段が安くなること。また、安くすること。」
「低減」の二つ目の意味は「値段が安くなること。また、安くすること。」です。
この意味では、物やサービスの値段が安くなることや、安くすることを意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まず地代の低減を要求した。
(出典:ジッド/石川淳訳『背徳者』)
・銀価はヨーロッパの残部より我国の方が多く低減しているのである。
(出典:吉田秀夫『人口論』)
・節約は製造貨物の価格低減となって現われる。
(出典:リカード・デイヴィッド『経済学及び課税の諸原理』)
・地代を低減するために土地の耕作を止める必要はない。
(出典:リカード・デイヴィッド『経済学及び課税の諸原理』)
・食物及び必要品が低減せる価格で市場にもたらされ得るならば、利潤は騰貴するであろう。
(出典:リカード・デイヴィッド『経済学及び課税の諸原理』)