お歯黒
「お歯黒の女性」などのように使う「お歯黒」という言葉。
「お歯黒」は、訓読みで「おはぐろ」と読みます。
「お歯黒」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「お歯黒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
お歯黒の意味
「お歯黒」には次の意味があります。
・歯を黒く染める習俗。（出典：百科事典マイペディア）
現代ではもう行われない、古い女性の風習です。
江戸時代、成人女性または既婚女性は、鉄くずを焼いて濃い茶に浸し、酒などを加えて発酵させた液で染めた液体で前歯を黒く染めること（お歯黒）が身だしなみとされました。
明治時代以降に禁止されました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・こんなことを色町でお歯黒をした女に言ったことはない。
（出典：冲方丁『光圀伝』）
・皺も少ないふくよかな顔の眉は剃られ、口にはお歯黒が施されている。
（出典：坂東眞砂子『山妣』）
・しかしお歯黒というものをつけることを知らない土地にも、やっぱり雀孝行の昔話はあった。
（出典：柳田国男『母の手毬歌』）
・魔法團はお歯黒をした年増女を少女にしたてたのかもしれない。
（出典：姫野カオルコ『X博士』）
・それから「お歯黒トンボ」、これはお歯黒みたいな色をしていました。
（出典：古今亭志ん生『なめくじ艦隊 ―志ん生半生記』）
類語
・結婚（けっこん）
意味：夫婦になること。（出典：デジタル大辞泉）
・結婚指輪（けっこんゆびわ）
意味：結婚のしるしとして、新郎から新婦へ、また、新婦から新郎へ贈られる指輪。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・誓約（せいやく）
意味：誓って約束すること。また、その約束。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・成人（せいじん）
意味：幼い者が成長すること。おいたっていくこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・化粧（けしょう）
意味：顔や身体を整え飾るために人為的に行うもの（出典：百科事典マイペディア）
